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過ぎゆく日々

 

図体はでかいけど、かわいい花である。

亡き父の庭から移植後、すこぶる元気に育っている。

先日、父の三回忌を終えた。

2年なんて、あっという間だ。

母の介護も加わったので、あれこれしているうちにひと月が終わる。

今の所、すこぶる元気な母だが、いつどうなるか分からない年である。

いろんな準備は、怠れない。

そんな中。

今のうちに・・という思いで、自分休暇も積極的に取るようになった。

開業当初は、休みを取ることに罪悪感を抱いていた。

定休日さえも、別な仕事をしていた。

それは、止むに止まれずではあったが、二足、三足のわらじを履いていた。

わずかな報酬でも、休まず働くことで、自分を正当化出来たのだ。

って、何に対しての正当化だったのかな。

そんな生活を20年近く続けた。

尚絅学院大学の仕事を辞めてから、わらじは脱ぎ捨てた。

年に数回の仕事でも、教壇に立つプレッシャーは、相当なもんだった。

いつもいつも、反省ばかりのダメ講師。

ついで、朗読も一時休眠。

父の介護に専念した。

父も母も、カフェを営んでいるのはわかっていたが、それ以外のことは全く知らない。

話すこともなかったし、聞かれもしなかった。

新聞に取り上げられても、気付かれることもなかった。

それを寂しいとは思わないし、むしろそれでいいと思っていた。

親に褒めてもらいたい。と思ったことはない。

なら私は、何に向かっていたのか。

がむしゃらに前だけを見続けて、どこを目指していたのか。

ふと振り返り、そんな事を考える歳になった。

 

体力のあるうちに、やりたいことやってしまおう。

それが、目下のテーマである。

なので、臨時休業増えてますが、どうかご勘弁ください。