ちょいと足を伸ばし、塙町へ行ってみた。
会津や浜通りへは、ちょくちょく行くが、中通り南東部は、まだまだ未開の地である。
アクセスが悪いと思っていたが、信号が少ない道なので、思うほど遠くはない。
春色があちこちからじわじわ攻める田舎道を、のんびりと走って行った。
が、目的の桜は、すでに散り終えようとしていた。その代わり、水郡線を走る汽車が撮れた。
当然、観光客は誰もいない。
静かに佇む古木は、あちこち支えられながらも、すっくと天空へ向かって枝を伸ばしていた。
辛うじて散らずにいた花を見つけた。
数日後には、花びらを落とし、若葉がグングン開くだろう。
葉桜もいいだろうなぁ。
同じ県内でも、まだまだ知らない場所がたくさんある。
住んでいる三春町だって、行った事がない場所がたくさんあるはずである。曲がりくねった道を思うがままに走らせ、偶然の出会いを楽しむのもまた良し。今の季節なら、春の花を求めて走るのも楽しそうだ。土地勘があまりない方がいい。迷子になるくらいが良いのだ。
今年の桜は、開花が早く、満開になるのも早かったが、その後の冷え込みで、1週間も散らずに満開のままだ。色褪せてきたのは仕方ないが、そこかしこが桜色だ。ぼちぼち山桜も咲きだすだろうな。
今月も休業。臨時営業も見送ることにした。
ワクチンの接種状況にもよるが、オリンピックが開催されるとしたら、それが終わるまでは、営業再開は難しいと思っている。
今の状況では、人が集まる場所を提供しないことが、少しでも感染を防ぐ手助けになると思っている。
これは、一年前に休業を決意した時の気持ちと変わっていない。
どれだけ感染対策をしていても、安全は保障されない。
絶対大丈夫は、残念ながら存在しない。
塙の帰り道、滝桜に寄ってみた。
満開だった。それでも、いつもよりずっと少ない観光客。