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2回目

 昨日、2回目のワクチン接種が終了した。

 1回目の時は、副反応で接種した腕が痛かった。筋肉痛というより、ダル重たい感じでバンザイもできなかった。

 ま、日常生活でバンザイはしないけどね。

 2回目の方が、副反応が重くなるとの声が多く、多少ビビっていたのだが。

 あれま。

 わずかに接種跡の違和感はあるが、その他の反応は全くない。

 蚊に刺されたくらいの感じである。

 人それぞれなのね。ほんとにさ。

 

 昨年の四月、コロナ禍が長引くだろうと判断し、早々に休業を決めた。

 正しい決断だったと思っている。

 当初は、数ヶ月で結果が見えるかと思ったが、外出自粛だけでは、敵を撲滅に追い込むことは無理だった。

 未知のウイルスに対して、人類がどれほど抗えるかが課題だったと思う。

 発生してしまったウイルスに対して、誰が、何の目的で、を問うても、特効薬は見つからない。

 ウイルスの特性を理解して、対峙するしか方法はないと思っていた。

 これまで、私が感染しなかったのは、たまたま運が良かったのだと思う。

 もちろん、日常生活における感染対策は実施している。

 しかし、気が緩む時だってある。

 そんな時、自分が感染する恐怖より、知らずに感染し、それを誰かに移してしまうかも知れない恐怖がある。

 不注意で自分が苦しむのなら、まぁ、仕方ないと思える。

 このウイルスの最も恐ろしいのは、そこで終わらないことであろう。

 同じ苦しみを伝播させる事こそが、最大の問題なのだ。

 ここで、そもそもウイルスがなければそんな事にはならなかったのに。

 と、考えるのは止めておく。

 人工的に造られたにせよ、自然界から偶発的に生まれたにせよ。

 そこを突き詰めても、解決には至らない。

 今、ここに現存しているウイルスに、どう立ち向かって行くかだけを考えるべきである。

 と、思う。

 なので、私は、躊躇う事なくワクチン接種を受けた。

 副反応で、苦しむかも知れない。

 万に一つ、死ぬかも知れない。

 ワクチンを接種しても、感染するかも知れない。

 全て理解している。

 この一年数ヶ月で、人類が導き出した最大の救済策に従うのみである。

 なぜなら、それが人類を救う唯一の手段だからである。

 こんな生活がいつまで続くんだ。と嘆く人もいる。

 だが、この先を位置付けるのは、自分自身の動向以外にないのだ。

 起きてしまった事実は、変えられない。

 犯人が特定されたところで、命は戻らない。

 守るべき人がいるのなら、その人の未来を繋ぐために何ができるか。

 そこを見失わない事。

 だと思う。

 

 と。

 今日は、ちょいと真面目に書いてみた。

 書いていて、ふと過ったのは。

 ウイルスも生きて行くために宿主に入り込み、増殖する。

 それは、己のDNAを未来に繋げる無意識の本能である。

 命在るもの、全て同じだな。

 人間が唯一違うのは、そこに意思が存在していることではないだろうか。

 本能を、意識してコントロールできるのは、人間だけかも知れないな。

 と。