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登山始め

 今年最初の登山は、グーンと南下して薩摩半島の南端に位置する「開聞岳」であーる。

 旅行支援が使えるうちに、奮発しちゃいましょー。

 成田空港からLCCのジェットスターでビューンと飛びま〜す。

 お天気も大丈夫そうだし、久しぶりの飛行機旅行にワクワクが止まらない。

 九州は何度も行っているけど、鹿児島は初めて。

 さぁて、どんな旅になるかなぁ。

 2月末日。

 車で成田まで移動、成田山新勝寺の梅が満開。春のポカポカ陽気にウキウキしてたら、鼻がぐずぐず。

 やば。あたし花粉症。

 あ、南下するってことは、九州は、花粉最盛期じゃんか。

 一抹の不安。

 山、登れるかな。(笑)

 今回は、マイルが貯まっていたので、それを使うつもりだった。しかし、調べていくうちに、格安セットを発見。

 マイルで航空券に変えるより、ホテルセットの方が格段に安い。

 謎だわ。

 格安レンタカーも予約したし。

 さぁ、行くぞぉ。

 だが、浮かれて座席指定したら、うっかり海側にしてしまった。

 行きも帰りも、ずっと海。

 富士山見られなかった。

 とほほ。 

 初上陸の鹿児島は、成田よりも更にポカポカ暖かい。

 空港からレンタカーで2時間弱。

 目的地、指宿温泉到着。

 オーシャンビューの部屋からの朝日。

 よっしゃ、登るゾォ。

 この日の天気予報は、午後から下り坂。

 早めに出発しよう。

 ホテルから登山口まで、車で20分のアクセスの良さ。

 途中コンビニでおにぎりをゲットし、装備を整える。

 開門岳って、薩摩富士とも呼ばれる三角錐の山。

 標高924mの決して高くない山なのだけど、海抜100mくらいから登るので、標高差が800m強あるのだ。

 安達太良山をロープウェイを使わずに登る感じである。

 しかも、起伏のない直登なので、やや手強い。

 コースタイム3時間となっているが、これは、あくまで観光客向けの時間だと思う。

 駐車スペースに手間取ったが、午前8時過ぎには、無事スタートした。

 久しぶりの山は、気持ちがいい。

 南国鹿児島の山は、常緑樹のため、この季節でも緑が濃い。

 時折、見晴らしがいい場所もあるが、ほとんど木の下を歩いている。

 直射日光を遮ってくれるので、汗ばんだ体にはひんやりと登りやすい。

 ひと月ほどウォーキングをしていたのもあり、足取りは、思いのほか軽い。

 鳥の囀りを聞きながら、時折海を望みながら。

 順調に登っていった。

 八合目を超えると岩が目立ったが、難しい場所はない。

 いつもより、ゆっくりを心がけたので、それほど苦もなく到着した。

 少し靄はかかっていたが、360度のパノラマが待っていた。

 って、写真撮り忘れちゃったけど。

 駐車場には車が一台しかなかったのに、すれ違うグループも多く、頂上にも数組の登山者がいた。

 下山中も、登ってくる人たちが結構多かった。

 この季節、人気な山なのね。

 無事下山後、やはり駐車場には、車が2台だけ。

 あの人たちは、いったい何で来たんだろう?

 と思って、よーく看板を見たら。

 あ、ここ、登山者の駐車場じゃないじゃん。

 ・・・やってもうた。

 ま、仕方ない。

 公園の臨時駐車場に停めていたのだった。

 ははは。

 あるある。そんなことは、よくある事さ。

 下山後、念願だった指宿「砂むし温泉」体験。

 それから、ビール飲んで、海鮮食べて、大満足。

 完全復活を実感して、旅を続けたのだった。

 

 で、帰りの空港で気づいたのだが、花粉症が全く出なかった。

 開聞岳には、杉の木が全くなかったのだけど。

 その後も、杉の木がある山間部をドライブしたが、くしゃみなど全く出なかった。

 九州の杉は、違うのかな。

 それとも、腸が短くなった分、体調が変化したのだろうか。

 だったら、ラッキー。