夏の花が咲き出した。
去年のこぼれ種から芽吹いたボリジ。
春蒔きだと虫にやられる事が多いが、勝手に出てきた奴らは、強い。
大株になれる素質はあるのだが、痩せ地では、ヒョロリンとスレンダーである。
それでも、青い星をいっぱい咲かせている。
しばらくは、ケーキに彩を添えてくれるだろう。
雨のたびに、グングン伸びる草たち。
片っ端から、引っこ抜いている。
日がな一日、草と向き合い。
あれこれ思いを巡らす。
明日は、母の日だなぁ。
感謝の気持ちを届けましょう。
って、感謝していない場合は、どうするの。
薄っぺらい思い出を掘りこしても、母がいて救われた思いがない。
守られた記憶がない。
母の子に生まれたことを憎みはしないが、よかったとも思わない。
たまたま。
たまたま、親子になっただけ。
くらいにしか、思えない。
それでも、母の好物を宅配便に託した。
子を産んでいない私には、親の気持ちを明確に感じる事ができない。
親子って、何だろうねぇ。