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山が呼んでる

 花粉症の季節が終わり、ぼちぼち山へ行く準備をと。

 ところが、今年は、黄砂がひどい。

 西風の強い日は、もう、少し外に出ただけで、目がしょぼしょしょぼ。

 くしゃみも出るが、それより喉がざらつき、コンコンと咳が出る。

 暑くなる前の絶好の外遊び日和でも、車にうっすら積もる黄色い砂を見ると。

 ヒョエ〜

 勘弁してくれ〜

 花粉よりキツいっす。

 それもようやく落ち着いた。

 いきなり山は、足がびっくりするからと、少し傾斜のある道をウォーキング。

 年齢を重ねるごとに、準備の大切さを実感。

 なんやかんやと、去年の秋以降全く山へは登っていない。

 ささやかなストレッチ程度では、筋肉は、育成されないのよね。

 5月22日の登山は、もう決まっている。

 それまでには、少しでも足を慣らしておかねば。

 

 

 裏磐梯の国民休暇村前にあるレンゲ沼。

 芝生広場の沼側に3本の桜の木がある。

 植樹して10年になるオオヤマザクラ。

 3本中1本だけ、すごく元気に育っている。

 積雪量の多い地域なので、毎年冬を越えられるかが心配どころ。

 しかし、この1本は、しっかりと根を張ってくれた。

 毎年この時期、この木に会うために友人が集まる。

 この地を愛した亡き友が、ずっと大好きな場所に居られるように。

 そんな思いで、有志たちで植樹したのだ。

 今年は、わさわさと葉を茂らせる時期に来ることができた。 

 さぁ、いよいよ山へ登るよ。

 ゴールドラインの八方台駐車場から、猫魔ヶ岳寝登り、猫石へと向かう。

 今日のメンバーは、3人。

 新緑が眩しいほどキラキラしている。

 おしゃべりしながら、ゆっくりと登る。

 1時間ほどで猫魔ヶ岳山頂、少し休憩して、猫石まで15分ほど下り、そして登り返し。

 草花を愛でつつ、思い出話にも花が咲く。

 

 猫石に着くと、雄国沼の向こうに、飯豊連邦が白くそびえている。

 真っ青な空と緑を抜ける風。

 早速、コーヒーブレイク。

 ここに眠る友は、大のコーヒー好き。

 ここでも、思い出話が尽きない。

 今回の3人は、友の生前には、同時に一緒になることはなかった。

 友を介してでしか、会うことがなかったのだ。

 だが、あの日から。

 私たちは、亡き友の残した繋がりを自らの手で繋いでいる。

 年に1度会うだけだが、それは切れることはない。

 我々は、彼女に出会った事で、新たな友情を育てている。

 亡くしてしまっても、ずっと生き続けている。

 

 また、来るね。

 そう言って、猫石を後にした。