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ちょとそこまで

雪も少ない1月後半、ふと思い立って、会津までドライブ。

15年ぶりくらいの、飯盛山さざえ堂を訪れた。

道路に雪はないが、道の脇にはそれなりの雪。

観光客はまばらだったが、アジアから来たらしい人がちらほら。

冬の青空は、ぎゅーんと澄んでるなぁ。

以前来たときは、確か無料だった気がするけど。

こんな貴重な施設、なんでタダなのかな〜って思った記憶がある。

現在は、しっかり拝観料取ってました。

さざえ堂は、上りと下りが交わらない螺旋状の階段が最大の特徴。

国の重要文化財になっている。

いやさぁ、さざえ堂を見たかったのもあるけど、そのすぐそばにある水路を見たかったのよね。

 

こんこんと流れて来るのよ。

あの小さな穴から。

それをね、もう一度見たかったのよ。

変な趣味でしょ。

洞窟とか、洞穴とか。

好物なんです。

「戸ノ口堰洞穴」

200年以上昔、猪苗代湖から水を引くために掘られた用水路。

戊辰戦争の戦いで、白虎隊の少年兵がこの水路を抜けて、ここまで辿り着き、お城が燃えていると勘違いして自害した。らしい。

のだが。

私は、長年、逆だと思っていた。

死にきれなかった少年兵が、この水路を抜けて、向こう側に逃げ延びたと。

ずっとそう思っていたのに。

歴史は、違ってたわ。

その逃げ延びた少年が、飯盛山の悲劇を語り継いだ。

と、勝手に思ってたわ。

ま、実際にその時代に生きたわけじゃないし。

いや、生きていたとしても。

真実など、本人にしか分からんし。

本人とて、現実を理解していたかどうか・・・

ま、謎よね。

中腹に、なんだかオサレなカフェができていたので、乾いた喉を潤しました。

青いゼリーの入った、レモンスカッシュでございます。

空の色と同じだねぇ。

おいしゅ〜ございました。

 

歴史があまり得ではない理由。

なんか、胡散臭いのよね。

誰が、誰とどうしたとか。

身内でもない限り、興味がない。

いや、身内でも、どうでもいいかも。

語り継ぐ人たちは、美化するし、盛るよねぇ。

ま、さざえ堂の建築的技術は、すげー。

と思う。

それは、歴史っていうより、現実よね。

現存してるし。

実態のない話は、それぞれの主観が幻を生むよなぁ。

と思った、冬の日でした。