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ボチボチ

 物取られ妄想は、落ち着いている。

 せっかく忘れているのだから、もう、ずっと忘れていただきたい。

 そんな中。

 引越先での見守りカメラの設置を、どうするかちょっと悩んでいた。

 施設側としては、設置するのは構わないそうだが、付ければ、私が気になるしなぁ。

 これまでとは違い、共用部分には、監視カメラが設置されているので、部屋の出入りはチェック可能。

 だったら、もう必要ないかな。

 よし、解約だ。

 不要なものは、どんどん処分。

 古着をリサイクルに回し、使わない(使えない)物は、クリーンセンターへ持っていった。

 終末期、入院になった時のために、荷物は最小限にしておきたい。

 年明け以降、母の認知機能は、どんどん失われている。

 母を入浴させながら、その重さに人生の終着を感じる。

 おむつを履かせながら、自分がしなかった子育てを感じる。

 出来ない事が、ズンズン増える。

 それはもう、どうしようもないので、淡々と受け入れる。

 父の時もそうだったが、どう進行しても、動じない覚悟は出来ているのさ。

 しかし、両親共々認知症って。

 二人に共通している点は、甘いものが好きで、タンパク質の摂取が少ない。

 偏食傾向にある。

 仕事をリタイヤしてからは、体を動かす事が少ない。

 基本受動的であり、積極性は乏しい。

 そして、想像力に欠けている。

 性格は、違うようであっても、共通するなぁ。

 半世紀ほど前に離婚している二人だが、同じ年頃に認知機能が壊れ始めた。

 面白いもんだわ。

 希くば、そのDNAが私に組み込まれていないことを願うのみ。

 

 さて、ボチボチ自分の時間を取り返そうっと。