駐車場の土手に一本の山桜の木がある。
削られた斜面の途中に、しがみつく様に立っている。
少し前、母の施設から電話が来た。
朝食に来ず、食事を部屋に運んだが、あまり食べなかったそうである。
心当たりがあった。
晴れた6月の初め、初夏の花を見にスカイラインをグングン走る。
いつもならまだ雪が残る浄土平は、ジリジリと照りつける日差しで、もう夏の勢い。
雨の少ない5月中に、草取りの目処をつけたかった。
雨が降ると、一気に成長してしまうからだ。
しかし、照りつける日光も手強い。
2003年の4月から、この地で碧い月が再開した。
あれから23年もの月日が流れた。
当初荒地だった前の空き地は、形を変えつつも庭らしくなってきた。
ほころび始めたら、あれよあれよとどこも満開。
春は、一気に押し寄せて来た。
朝、雨音が響いていた。
予想通りの下り坂天気だが、もう、帰るだけなので気にしない。
城山を堪能し、海岸まで歩いてみる。
住宅が立ち並び始めると、ようやく人と会う。
第一ニャンコにも遭遇。
三日目。
意気地なしで、本部富士に登れなかったから。
海に浮かぶあの島へ、ひとおもいに行ってしまおう。
今帰仁城(なきじんぐすく)
歴史にはとんと疎いけれど、琉球石灰岩で築かれた石垣には、とてつもないロマンを感じる。