少し前まで、現実感が伴っていなかった。
世の中で騒がれていても、ここには、それほど影響がないと、ぼんやり思っていた。実際、お客様の動向も見ても、特に変化もなく。いつも通り、増えもせず、減りもせずな状況だった。
書いても書いても、伝えきれず。
書けば書くほど、もどかしく。
いつしか、言葉が見つからなくなり。
向かう先を見失った。
いや、最初から、目標は存在しなかった。
3月最終日は、まさかの雪でした。
おそらく最後になるだろう雪かきをしました。
その数時間後。
春の陽に照らされた雪は、見る見るうちに大地に吸い込まれてしまいました。
そして、何食わぬ顔でフキノトウが鮮やかな黄緑色の蕾を開いておりましたとさ。
碧い月を始める時、思い描いた理想のスタイルがあった。
それは、あまり現実的では無かった。
十分に下準備をしたつもりだったが、商売はそれほど甘くはない。