SNSなど存在しなかった時代、情報を得るための手段は、自らの足で探すしかなかった。 いや何も、足で何かをするわけではない。 図書館、本屋、公共施設などを積極的に利用して、新聞、書籍やチラシ、冊子などから情報を集める。 常にアンテナを張り巡らせ、興味のある分野の情報を見逃さない努力が必要だった。 紙の情報が頼りだったのだ。...
MDって、覚えている?
20年以上前、わずかな期間だったが、録音媒体として存在していた。
手のひらサイズのディスクで、80分録音できた。
カセットテープからCD-Rに移行する隙間に、流行っていたのだ。
どこにでもある、さもない花だと思っていた。
夏の始まりになると、近所の草っ原に咲いていた。
地面からすっくと伸びた姿は凛々しいが、垢抜けない桃色が田舎くさいと思っていた。
いつの頃からか、この花を見かけると、妙な懐かしさを覚えるようになっていた。
数年前から庭に植えているミニ水仙が満開になった。
春がやって来たのだ。
大正生まれだった父は、使えるものはとことん使う人だった。
それは、環境に配慮するとか大袈裟なことではない。